公民館の風第291号(通算923号)
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*= 公民館の風 No.291(通算No.923) 2015年12月4日発行 編集・発行 内田光俊 (mitsutoshi-u@o.email.ne.jp) 〒702-8044 岡山市南区福島2-19-9 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆松本市の高橋さんからのコメント◆全国公民館セミナー案内◆奈良月刊読 む会&忘年会案内◆◆新聞記事等◆編集後記 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
■◆ 松本市中央公民館の高橋さんからのコメント ◆■
お世話になります。松本市の高橋です。いつも一方的に風を受ける立場で 申し訳ありません。 さて、関ブロ大会、東京提案をきっかけに、井口さん、木下さんのコメン トを拝見させていただきました。私自身は関ブロ大会には出席しておりませ んが、お二人のコメントの中で意図的かどうかはわかりませんが、「松本市」 と記載されていましたので、少しコメントさせていただきます。 私が公民館主事になってまもなくの頃、気付いたことがありました。それ は、主事研修会で意見交換等をするとき、主事たちは自身の公民館のことを 語るとき、必ずといっていいほど「自分の地区は、○○だ」という言い方を していました。(「自分の公民館は、○○だ」という言い方ではありません。) もちろん20数名いる地区公民館の主事ですから、「公民館」というより 「地区」と言ったほうがわかりやすいということもあったのでしょうが、む しろその背景には、「自分が公民館主事としてその地区に関わっている」と いう、ある意味、自負というか、「この地区のこと、住民のことを職員の中 で一番知っているのは、地区公民館主事だ」・・・、そんな気持ちがあった のではないかと、とらえています。 そしてそこには、理論的に整理された「公民館論」「職員論」というより も、地区住民と日常的に接するなかで培われていく松本市の公民館職員とし ての、また松本市職員(自治体職員)としての役割や方向性が見え、それが 松本市公民館職員の専門性といってもよいかと思っていますし、こういった、 松本市の公民館ではごく日常的な事柄一つひとつが、地区福祉ひろばや地域 づくりセンターという、いわば「公民館的な」ものへとつながっていったの だろうと思っています。 松本大学の白戸教授が各地をまわる中で、地域づくりにかかる住民同士の 会話のなかから、「いまの公民館はいらないけど、『公民館のようなもの』 は必要だ」ということが聞かれる、とおっしゃられています。 松本の公民館はおそらく、「公民館」と「公民館のようなもの」の中間に 位置しているのでしょうし、それが基盤となっているからこそ地区公民館・ 福祉ひろば・地域づくりセンターがつながっていけるのだと感じます。 今12月議会で、公民館についての質問がだされています。公民館について の質問は滅多になく、あっても施設整備や町内公民館補助などのいわゆるハ ード的な事柄が圧倒的なのですが、今回の質問は、「松本市の社会教育の方 向性」「地区公民館のあり方」「地域づくり実行計画推進における地区公民 館長の役割」という、松本の社会教育と公民館の本質について、教育長・教 育委員会がどのようにとらえているか、という内容のものです。質問された 女性議員は、2年ほど前まで地区公民館長を6年間経験された方で、私も地区 公民館にいた頃、隣接地区ではありましたが、2年ほど席をならべて一緒に 仕事をさせていただいた方です。 一般的に「地域づくり」という点では、とかく行政主導が指摘されますが、 松本の場合は、地域づくり政策のなかで公民館が揺らぎなく、地域における 社会教育と地域づくりの中心的拠点としての位置づけを再確認し、また、特 に地区公民館長からは、地域づくりセンターとの関係性のなかで、基盤は公 民館にあるということを確認していきたいという思いもあるなかで、今回の 質問は、ある意味、良いタイミングだなととらえています。 飯田市の木下さんから、公民館の2つの類型についてコメントされています が、都市型公民館・農村型公民館それぞれ自治体における設置の経緯なども 理解しつつ、これからの公民館の新たな可能性の一つとして、「両者を統合 した形を模索」していくことが重要であると思いますし、井口さんの指摘す るコーディネーターとしての役割(コミュニティワーカー的な役割)も、地 域における住民の暮らしという視点から、これからますます求められていく のではないでしょうか。 そのようなことを踏まえ、ここで、少し告知も含めて記載させていただき ますが、一昨年飯田市で第1回をスタートし、第2回が今年2月に尼崎で開催 された「未来を拓く自治と協働のまちづくりを目指す研究集会」を再来年 (2017:H29年1月28~29日)に松本市で開催する予定で、取組みを開始しま した。 第1回からの開催趣旨である、現在の溢れんばかりの地域課題に対し、これ までの地域社会の編み直しに対して、公民館・社会教育は何ができるのか、 という流れを汲みつつ、松本の社会教育・公民館のこれまでの蓄積と評価を 生かし、またその役割を再確認するなかから、松本市としての新たな方向性 ・可能性を見出していくという内容としていけるよう考えています。 さらに集会では、全国各地からの客観的な視点をいただきながら、全国各 地の皆さんともともに学び合い、実践につないでいくことを目指したいと思 っています。 集会詳細は「公民館の風」でも随時発信させていただきたいと思いますの で、よろしくお願いします。 ※長文になってしまいましたこと、お許しください。
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■◆ 全公連の村上さんから第27回全国公民館セミナーのご案内 ◆■
全国公民館連合会の村上です。お世話になっております。 来年1月6日~8日に東京の代々木オリンピックセンターで、全国公民館 セミナーを開催いたしますので、ご案内をお願いします! 今回の目玉は、 ・東京大学の牧野先生が全日程でコーディネーターとして参加 ・飯田市の事例発表で、高校生、大学生、またかかわっている公民館職員、 大学の先生たちのさまざまな立場からの発表がある ・まち・ひと・しごと創生本部に、文部科学省から出向していた小山氏のお 話がある。 ・まちの魅力を引き出し、高校生を全国から集めたことで有名な、島根県海 士町でたいへんご活躍になった岩本氏のお話がある。 ・事例発表として、文部科学省の優良公民館のコンペで第1回と第2回で最 優秀となった公民館の発表がある ・先進的で、ユニークな取組で有名なNPO法人プラスアーツの永田氏が、最 新のユニークな取組が聞ける などなどです。 参加費は無料です。また宿泊については、全国公民館連合会が無償でご用 意します。ただし、オリンピックセンター内でこちらで用意したものに限り ます。 参加は、全日程でなくても、部分的な参加でもかまいません。基本的には 都道府県公連の推薦が必要となりますが、推薦がなくても参加は可能です。 詳しくは添付したファイルをご覧ください。 受付の締め切りは12月4日となっておりますが、12月11日くらい まででしたら、参加は受け付けております。 ※それ以降でも、ご相談ください。 不明な点などがございましたら、全公連村上まで、お気軽にお問い合わせ ください。 ----------------------------- 公益社団法人 全国公民館連合会 村上 英己 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-8 飯島ビル3F tel:03-3501-9666 fax:03-3501-3481 Homepage http://kominkan.or.jp e-mail murakami@kominkan.or.jp -----------------------------
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■◆ 奈良市の佐野さんから12月の『月刊社会教育』を読む会 のご案内&忘年会のご案内 ◆■
いつもお世話になっております。ありがとうございます。 標記の件の前に、みなさんにお伺い&ご連絡が。 定時定点で続けてきました奈良の読む会ですが・・・ 【定時】第3木曜日に都合の悪い方が結構いらっしゃるようです。 そこで、みなさんのご都合を一度お伺いしたいと思います。 ○曜日がいい!とか、第△○曜日がいい!などを返信ください。 【定点】奈良市立中部公民館が、1~3月は使えない可能性があります。 その場合は、奈良市生涯学習センターで開催しようと思っています。 ということで、時間・場所とも変更になるかもしれませんが、今後とも、 どうぞよろしくお願いいたします。 さて、本題。 12月の「『月刊社会教育』を読む会」を、以下のとおり開催いたします。 ※国土社の『月刊社会教育』が休刊になってしまいましたので、復刊するま ではバックナンバーを読む形で継続します。 ***** 国土社の『月刊社会教育』2014年12月号を読みます。 特集:ジェンダーと女性の生き方 ―「女性の活躍」を問い直す ☆個人的なピックアップ☆ 赤石千衣子「かがり火/シングルマザーの状況と安倍政権」 角田由紀子「見えない女性差別と、『女性が輝く』社会」 野元弘幸「『国土強靭化』のゆくえ」 斉藤雅洋「月刊読む会・語る会/私と月刊」 日時:2015年12月17日(木) 19:00~20:30 ※終了後に懇親会を行います。懇親会だけの参加もOKです(笑) 会場:奈良市立中部公民館 2階 和室 奈良市上三条町23-4 近鉄奈良駅から徒歩5分・JR奈良駅から徒歩10分 やすらぎの道と三条通りの交差点(1階は観光センターです) 参加費:200円(学生100円) 『月刊社会教育』を事前に読んで来る必要はありません。 当日、気になる記事を順に音読していきます。 合間には、「スゴイな~」とか「難しいな~」とか素朴な感想を出し合った り、「ここはどういう意味?」などの疑問をもとに話し合ったりします。 『月刊社会教育』2014年12月号をお持ちの方は、持参してください。 お持ちでない方はお貸しします。 ***** ★☆彡忘年会のご案内★☆彡 毎年恒例、当財団の職員研修に講師として来てくださる方をスペシャルゲ ストとした忘年会(懇親会)を行います! お時間の許す方はぜひご参加いただきたく、ご案内させていただきます。 日時:2015年12月27日(日)18時頃~ JRまたは近鉄奈良駅周辺にて 今年の職員研修の講師は、以下の方々です。 早稲田大学 非常勤講師 川野 佐一郎さん 松本市中央公民館 主査 横山 史樹さん 和歌山大学 名誉教授(前理事・副学長) 堀内 秀雄さん ※当財団の職員も何人か参加します。 これから会場を決定いたしますので、参加できる方は返信をお願いします。 会場選定の都合上、できるだけ早く参加表明をいただけると助かります。 ***** 11月の「読む会」では、まず、岡田憲治さんの「公共の仕事とは言論の舞 台を提供することである」を読みました。 公共=非民間? 公的⇔私的 日本では公=官、公≠官!! などについて話し合いました。とても勉強になりました。 次に、天野和彦さんの「東日本大震災後の『ふくしま』のいま」を読みま した。改めて震災関連死の人数の多さに驚かされました。 このようにバックナンバーを読むことでも、改めて気づかされたり学んだ りして改めて『月刊』の凄さを実感した読む会でした。 11月は、研究者1人・職員2人の計3人の参加。 みなさんも、ぜひご参加ください★ .。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・° 佐 野 万 里 子 公益財団法人奈良市生涯学習財団 事務局 〒630-8357 奈良市杉ヶ町23番地 Tel.0742-26-5600 Fax.0742-26-5602 sano-mariko@manabunara.jp http://manabunara.jp 奈良ひとまち大学 開校中! http://nhmu.jp/ .。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°.。.:*・°
============================================================= ◆◆ 思い思いのサル 干支の作陶教室 ◆◆ 「干支(えと)の作陶教室」が、瑞浪市の稲津公民館で開かれ、作陶好きな 30~60歳代の男女15人が来年の干支・サルを題材にした置物作りに挑 戦した。同公民館講座の一環で、地場産業の焼き物作りに親しんでもらうの が狙い。同市在住の陶芸家の男性が講師を務めた。 http://bit.ly/1OyYfm5 2015/11/29【読売新聞】 ------------------------------------------------------- ◆◆ 親子で楽しむクラッシック 0歳から可 永山公民館 ◆◆ 1日限定の「まいさかまちかどショップ」が29日、浜松市西区舞阪町の 仲町公民館にオープンし、地元住民らでにぎわった。浜名商工会商業部舞阪 支部が主催。町内で廃業する店が多くなり、お年寄りの買い物難民が増えて きたことから、買い物と交流の場を提供しようと初めて開いた。 http://bit.ly/1loZSZD 2015/11/30【中日新聞】 ------------------------------------------------------- ◆◆ 永山公民館子育て支援講座 「親子で楽しむ 0歳からのクラッシック」 ◆◆ 永山公民館子育て支援講座「親子で楽しむ 0歳からのクラッシック」が 12月1日(火)、永山公民館ベルブホールで開催される。同公民館で定期的 に開催されているこのコンサート。毎回親子で楽しめるようにと、クラッシ ックのみならず、多くの人が知っている曲で会場を盛り上げている。 http://bit.ly/1Saa3ft 2015年/01/19【タウンニュース】 ======================================================== ◆今号は前号に引き続いて、今度は話題に上っていた松本市の中央公民館長 の高橋さんからコメントが届きましたので、さっそく掲載させていだきま した。今回の仕掛け人?国立市の井口さんからは、「木下さんのコメント、 ありがたいですね。もう少し様子を見てリプライしようと思います」との メールが届いています。そのメールで「東京提案」の話をしているメンバ ーで、「公民館の風」の話題を出したら、是非読みたいとのことで読者に 加わってくださるとのこと。「渋江さんによると。静岡県の研修でも『東 京提案』の話題が出たとか。そんな話題を寄せていただいてもいいかもし れませんね」とも書かれていました。期待しています。というのも、今回 読者に加わってくださった方は次の4名の方々。渋江かさね(静岡大学) さん、伊藤隆志(小平市中央公民館)さん、濱原幸恵(福生市公民館松林 分館)さん、鈴木麻里(西東京市保谷駅前公民館)さんです。どうぞよろ しくお願いいたします。 ◆全公連の村上さんからは、第27回全国公民館セミナーのご案内が届いて います。締め切り日の記事にしていまい、申し訳ありません。12月11 日くらいまででしたら、参加は受け付けてくださるとのこと。「それ以降 でも、ご相談ください」とありますから、参加希望の方は、遠慮なく村上 さんに連絡してましょう。何といっても、参加費は無料の上、宿泊は全公 連がオリンピックセンター内に無償で用意してぐたさるとのこと。何とも 太っ腹。1月6~8日、ああ、人間ドックと重なってる(T_T) ◆奈良市の佐野さんからのお誘いも心惹かれるものです。28日が休めたら、 ぜひ泊付きで奈良に行きたいところです。残念ながら28日は係の他の職 員が全員休む予定で、さすがに僕は休めません。ともあれ、月刊社会教育 は、来年4月から再刊へと動きつつあるとのこと。楽しみですね。 (光俊)