公民館の風第207号(通算839号)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 公民館の風 No.207 (通算No.839) 2014年11月26日発行 編集・発行 内田光俊 (mitsutoshi@u.email.ne.jp) -------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆公民館学会研究大会◆バングラのNFE法成立◆どじょ輪ピック◆新聞記事等 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
■◆ 日本公民館学会第13回研究大会のご案内 ◆■
平素より、本学会の運営にご理解とご協力を賜り、誠に有り難うございます。 さて、会員の皆様には、第13回研究大会プログラムと参加申込書をお送りさせ ていただきます。研究大会への参加お申し込みは、郵送/メールの、いずれか の方法で、11月30日(日)までに、提出して頂くことになっています。 参加される方は、参加人数把握のため、ご協力いただけますと助かります。 会員の皆様のご参加を、お待ち申し上げます。 ---- 2014年12月6日-7日(土・日) 木更津市立中央公民館 第1日 12月6日(土) 10:10~20:00 開会式、自由研究発表、公開シ ンポジウム(日韓セミナー)、総会、懇親会 第2日 12月7日(日) 9:30~16:10 課題研究Ⅰ、課題研究Ⅱ、閉会式 大会参加費 大会参加費 2,000円(学生・院生は、学生証を提示の場合に限 り1,000円) 木更津市在住・在勤・在学の方は無料です。 6日の公開シンポジウム(日韓セミナ―)のみ参加は無料です。 懇親会参加 5,000円(学生・院生は、学生証を提示の場合に限り4,000円) ※昼食は、事前申込制です。 会 場 木更津市立中央公民館 大ホールほか 木更津市中央1-15-4 0438-25-4581 JR木更津駅下車徒歩5分 (懇親会会場 木更津ベイプラザホテル ?0438-25-8888) 宿 泊 宿泊については各自手配を原則とさせていただきます。なお、木更津駅周辺の ホテルが便利です。また、懇親会会場となる「東京ベイプラザホテル」に宿泊 される場合、お電話にて「日本公民館学会で宿泊」と予約していただければ、 シングル5,400円、ツイン(1名)4,320円(税込・朝食サービス)で宿泊する ことができます。但し、予約できる室数に限りがあります。また、禁煙・喫煙 の指定はご希望に添えない場合があります。 東京ベイプラザホテル予約/問合せ ℡0438-25-8888 http://www.tokyobayplaza.com/ 宿泊案内(木更津市観光協会) http://www.kisarazu.gr.jp/kisarazuhotel /hotel.html ------------------------- 日本公民館学会 事務局 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学人間系(教育学域)生涯学習学研究室気付 E-mail : kominkangakkai@yahoo.co.jp URL : http://www1a.biglobe.ne.jp/kominkan/
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■◆ バングラデシュのノンフォーマル教育法が成立 ◆■ ご無沙汰しております。ユネスコ・ダッカの大安です。 バングラデシュのノンフォーマル教育法が議会で成立しました。これまで、 初等義務教育法はありましたが、学校外の教育は、NGOやドナーによるプロジ ェクトが中心で、キャンペーンや短期識字教室が行われる一方、法律的な位 置づけはありませんでした。その意味では、識字だけでなく、学校教育と同 等の資格を得られるイクイバレンシー、学習ネットワークの形成に地方行政 の役割を求めるなど、今回の法律は画期的なものです。 ただ、実際の法律の実施には、まだまだ困難が予想されます。成人教育イ コール成人識字という捉え方が強く、学校教育が完全に普及すれば成人教育 は不要である、という意見がドナーも含め根強いため、識字教室以外への予 算措置がきちんとされるかわかりません。 また、行政に具体的政策を計画・実施する人材が不足しており、ある程度 ノウハウを持ち、人材もあるNGOとの協力がうまく進むかも課題です。 ユネスコは、関連の規則も含め、この法案づくりに過去2年間関わってき ており、法案実施への支援、とくに持続可能な社会、地域づくりのための学 びの場として、コミュニティ学習センターを全国的に展開できないものかと 考えています。先日の公民館-CLC会議のフォローアップも含め、岡山市や日 本の公民館、さらにタイ、インドネシアといったアジアの国々との交流も進 められたらと思い、JICAを含めドナーとの協力を模索はじめたところです。 バングラも含め、この分野の国際協力において、今後、日本の社会教育関 係者のご協力もいただければと思います。よろしくお願いします。 今週はバングラデシュ北部のジャマルプール県に来ています。ダッカアサー ニアミッションと協力してCLC事業を推進する計画で、最初の県レベルの会議 を行いました。県行政のトップが学びを通した地域づくりに理解を示し、定 例の県の開発会議において、議題に入れることを約束してくれました。法案 成立の追い風もあり、この機会にCLCやESDを推進していきたいと考えていま す。 (ユユネスコ・ダッカ事務所 大安喜一)
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■◆ 香川大の渡邊安男先生からの風 ◆■
先日(11月16日<日>)、香川県さぬき市造田で「第21回どじょ輪ピック inさぬき」が開催されました。私も朝早くからJRの列車に乗り、高徳線の造 田駅で下車し、近くの広場で開かれていたイベントに参加しました。 広場には市内の各自治会、各趣味の会、まちおこしグループなどの団体が テントを張り、うどんをゆで、ドジョウを入れる準備をしていました。出来 上がる1時間も前から、市内をはじめ県内外からの参加者たちがそれぞれのテ ントの前に長蛇の列で並び、一斉販売開始と同時に参加者たちはドジョウ汁 うどんを美味しくいただき、ひとつのテントのを食べ終わると次のテントへ と、食べ比べをしていました。 私も登山愛好家のグループの「山の会」のテントでどじょう汁うどんを美 味しくいただきました。このイベントはこの地域の「伝統的な郷土料理の継 承」と「地域社会の統合」を図り、「地域社会を活性化」していくことを目 的とし、毎年11月中旬に行われているとのことです。皆さんも、ドジョウ汁 うどんを食べにおいで下さい。(さぬき市造田のうどん屋さんでは、このイ ベントの日以外にも、いつもの日でもドジョウ汁うどんを召し上がることが できるとのことです。) 2014年(平成26年)11月17日(月)の「四国新聞」の地方版にもこのこと が掲載されていましたので、以下に載せておきます。 ---- 「熱々 ドジョウ汁味比べ」 さぬき・造田「どじょ輪ピック」 来場者、郷土料理に舌鼓 さぬき市造田地区で受け継がれているドジョウ汁の味比べを楽しむ「第21 回どじょ輪ピックinさぬき」(同実行委など主催)が16日、同市造田野間田 のJR造田駅東側広場で開かれた。大勢の家族連れらが詰め掛け、参加団体が それぞれ工夫を凝らした熱々の伝統料理に舌鼓を打った。 郷土料理の継承と地域活性化を目的に毎年この時期に開かれており、今年 は地元の自治会やまちおこしグループ、事業所など市内10グループが出品し た。各グループは約100食分作れる大釜を準備し、ドジョウやうどん、野菜な どを煮込んだ後、みそや調味料を独自の配合で加え味つけした。ドジョウを 油で揚げてから煮込むなどの工夫も見られ、各グループのテント前には販売 が始まる前から来場者の長蛇の列ができた。 審査は、味や見栄え、具材の組み合わせなどを基準に行われ、最高の金賞 には市内の登山愛好家らでつくる「山の会」が2年ぶりに輝いた。その他の入 賞は次の通り。銀賞 天神どじょっ子会▽銅賞 野間田西自治会▽ふるさと 賞 津田町うどん研究会 ▽アイディア賞 さぬき里山会 以上 ---------- 香川大学名誉教授・香川大学非常勤講師 渡邊安男 〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼370-4 TEL&FAX:087-845-3295 E-mail:wataya@pe.kagawa-u.ac.jp
=========================================================== ◆◆ 請願を“門前払い” 9条俳句拒否でさいたま市教委が初協議 ◆◆ さいたま市大宮区の三橋公民館が、公民館だより7月号の俳句コーナーに、 同公民館で活動している句会が選んだ会員の作品「梅雨空に『九条守れ』の 女性デモ」を掲載拒否した問題で、さいたま市教育委員会は20日開かれた 教委会議で、市民などから請願が提出されたことを受け、問題を初めて議事 に取り上げた。会議で大谷幸男教育委員長は、請願への対応を稲葉康久教育 長に一任。請願では市民が会議で意見陳述する機会を設けるよう要望してい たが、大谷委員長は認めず、請願を事実上"門前払い"した。 http://is.gd/nObpTC 2014/11/22【埼玉新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 満蒙開拓の悲劇見つめる 映画「望郷の鐘」阿智で試写会 ◆◆ 国策で全国から約27万人が旧満州(中国東北部)へ送られた満蒙(まん もう)開拓を題材とし、長野県下伊那郡阿智村を中心に今夏撮影が行われた 映画「望郷の鐘満蒙開拓団の落日」(山田火砂子監督)が完成し、24日、 完成披露試写会が同村中央公民館で開かれた。住民の出演、小道具の貸し出 し、資金援助を含め飯田下伊那地域を挙げて製作を支援した。協力した村民 らを前に監督や出演者が平和への思いを語った。 http://is.gd/bEBVku 2014/11/25【信濃毎日新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 日常から危機意識を 阿南、 震災の語り部・太田さん(宮城)訴え ◆◆ 東日本大震災の語り部を招いた防災講演会が23日、阿南市富岡町の富岡 公民館であり、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)町の太田千秋さん(46)の 「命をまもるために」と題した講演に、住民60人が耳を傾けた。太田さん は、大津波警報に対する住民の危機意識の低さがあったと振り返り、「津波 到達までの約1時間、家の片付けをしたり、家族の安否確認で沿岸部の家に 戻ったりしたため、町民の1割以上に当たる750人が犠牲になった」と痛 恨の思いを吐露した。 http://is.gd/NvEszJ 2014/11/24【徳島新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ いけてますホンモロコ 目指せ!日田の特産 ◆◆ 関西で高級魚として知られている淡水魚「ホンモロコ」を使った料理教室 が日田市天瀬公民館であった。市内ではホンモロコの特産品化を目指し、養 殖に取り組んでいる。産地の一つが天瀬町にあることから、地元での知名度 を上げようと公民館が企画。参加した主婦らは初めての食材に興味津々な様 子で調理を楽しんだ。 http://is.gd/Die6B9 2014/11/11【大分合同新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 公民館研究集会と市民憲章助成金贈呈式を同時開催します ◆◆ 地域の生涯学習や公民館活動に貢献された方へ感謝状を贈呈し、市内公民 館による日頃の実践活動について発表を行います。また、後半には 金沢大 学地域連携推進センター特任教授 宇野文夫氏 による記念講演会も予定され ています。興味のある方ならどなたでも参加できます。お友達などお誘いあ わせのうえお越しください。 http://is.gd/gt1fhH 【石川県羽昨市ホームページ】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 九重町情報誌「BASARE」創刊 公民館スタッフが取材、編集 ◆◆ 九重町の5公民館が手作りの情報誌「BASARE(バサレ)」を創刊、 町内で配布を始めた。「町内のいい人、いいものを伝えたい」と公民館職 員が取材、執筆、編集までを手掛けた。年2回発行する予定で、職員たち は「よそ行きでない普段着の町の姿を紹介し、地域づくりのきっかけにな れば」と張り切っている。 http://is.gd/Q4dyyr 2014/11/18【西日本新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 大凧飾り200人節目祝う 内灘・向粟崎公民館50周年 ◆◆ 内灘町向粟崎公民館の創立五十周年記念式典(北陸中日新聞後援)が向粟 崎体育館であり、地元関係者ら約二百人が節目の年を祝った。米田満館長は あいさつで自身が十二人目の館長であることにふれ、先達に謝意を示し、伝 統を受け継ぐ決意を述べた。歴代の館長には感謝状が贈られた。式典会場に は、内灘町の一大イベント「世界の凧(たこ)の祭典」で向粟崎公民館チー ムが揚げてきた七つの凧が飾られ、お祝いムードを盛り上げた。出席者は東 京大大学院の牧野篤教授の記念講演「公民館を核とした地域づくり」も聴講 し、公民館の役割をあらためて考えた。 http://is.gd/glQxEz 2014/11/5【中日新聞】 =========================================================== □□編集後記□□ ◆公民館学会の研究大会のご案内を掲載しました。思えば1年前の大会は岡 山市内の岡山理科大学で開いたのでした。もう1年がたつのですね。早い ものです。もっとも、その間に公民館-CLC国際会議をはじめとしたESDの 世界会議が開かれたわけですから、早いようで長くもあった1年でした。 気がつけば11月もあとわずか。今週、発行人は誕生日を迎えます。気が つけば定年まで残り1年と数か月というところまで来ています。市役所人 生のほとんどを社会教育の仕事をして過ごしてきた者としては、今年、ESD の世界会議やCLCの関係者との国際会議を開いて、公民館とCLC関係者の出 会いと学び合いの機会を作ることができたのは、何とも幸せなことでした。 社会教育人生の仕上げになったような気分でもあります。ですが、これで 終わりというわけにはいきません。引き続き社会教育や公民館を発展させ ていくこと、CLCとの交流も発展させていくことが必要で、特にそのための ハブとしての機能を発揮することは、国際会議を開いた自治体としての責 任だと思います。 ◆ちょうど今日、県教委の生涯学習課の方が来庁さ れ、来年開く研修会を公 民館-CLC国際会議の成果を活かした内容にしたいとのことで、いろいろと 相談をしました。県教委の教育長さんも、これから数年は公民館はESDの 推進でやっていくのだからと、とても熱心にESDの推進を図る考えを打ち 出してくださっているようです。その勢いで岡山県下に広げていけるよう いろいろ工夫していきたいところです。全国に広げていくための努力もし なくてはなりません。来年2月には愛知県から呼ばれているので、報告を 兼ねたお話ができると思います。誰が話しても大丈夫なように、公民館- CLC国際会議報告用のパワーポイントスライドを作っておこうと考えてい ます。今のうちにできるだけのことをやっておかないと、来年1月には 今の職場の職員数が激減するに違いないし、下手をすると自分自身もどこ か他の職場に異動になっているかもしれません。すでに12月1日の異動 内示が出されていて、2名削られることになっていますから。 (光俊)