公民館の風第205号(通算837号)
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* 公民館の風 No.205 (通算No.837) 2014年11月22日発行 編集・発行 内田光俊 (mitsutoshi@u.email.ne.jp) --------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆文科省出口さんから◆日本経済予測シンポ◆ESD-J速報◆編集後記 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
■◆ 文科省初中局出口さんからの風 ◆■
いつもお世話になっております。また「公民館の風」をいつもお届けいた だき、ありがとうございます。貴重な情報源として、愛読させていただいて おります。 お伝えしたいことがあって連絡させていただきました。ジアース教育新社 が発刊しております「教員を育て磨く専門誌[シナプス]」で本年9月号か ら「地域の力で学校改革-コミュニティ・スクールの推進-」を6回予定の 連載に寄稿しております。拙文ではありますが、お時間のあるときにご一読 いただき、ご意見等いただけたら幸いです。 平成26年9月号 http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/4037/index.html 平成26年10月号 http://www.kyoikushinsha.co.jp/book/4038/index.html 「地方創生」への対応が叫ばれる中、教育が果たさなければならない大事 な役割として、「ふるさと」の歌にある「志を果たして、いつの日にか帰ら ん」ではなく、「志を果たしに」生まれ育った地域に帰ってくる若者を学校 と地域が一体となって育てることがあげられると思います。 地域住民のコミュニティの拠点である公民館を核として学校と連携しなが ら子供たちを守り育てる環境づくりが急務です。「地方創生」こそ公民館職 員をはじめとした社会教育関係者と学校教育関係者がともに協力し合い、と もに一つの目標に向かって突き進む課題ではないでしょうか。 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。 THTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTH 出 口 寿 久(Deguchi Toshihisa) 文部科学省初等中等教育局 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2 電話 03-5253-4111(内線2587) e-mail : tdeguchi@mext.go.jp THTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTHTH 地域とともにある学校づくり(コミュニティ・スクール)を担当しています。 コミュニティ・スクール(学校運営協議会)は、地域の公立学校の運営にあ なたの声を生かす仕組みです。 あなたの地域・学校で取り組んでみませんか? 詳細は、こちら(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/index.htm) をご覧ください。 ======================================================
■◆ 【2015年・日本経済予測シンポジウム】 デフレ脱却後の日本経済を展望する 転換点を迎えるグローバル経営戦略の最新トレンド ◆■
【開催概要】 日時:11月28日(金)19:00~21:00 場所:東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル5階 第1セミナールーム 定員:200名 備考:参加費無料(特別ご招待) 主催:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 政策分析ネットワーク 協力:新日本有限責任監査法人 【当日プログラム:ご登壇者(敬称略)】 ○開会挨拶 ○プレゼンテーション(2テーマ) *「デフレ脱却後の日本経済を展望する」 *「転換点を迎えるグローバル経営戦略の最新トレンド」 ○質疑応答・名刺交換会 ◇三菱UFJリサーチ&コンサルティング 執行役員調査本部長 五十嵐敬喜 調査部長 鈴木明彦 グローバルコンサルティング部長 恩田達紀 ◆全体進行係 政策分析ネットワーク事務局長 田幸大輔 <参考書籍> 「2015年 日本はこうなる」 著 者:三菱UFJリサーチ&コンサルティング 出版社: 東洋経済新報社 http://store.toyokeizai.net/books/9784492396124/ ---------------------------------------- 【概要説明:政策分析ネットワークについて】 「立法・行政(中央省庁/地方自治体)・民間企業・大学・シンクタンク・ マスコミ・NPO/NGO・有識者」などの政策関係者による、「政策議論(建設 的な官民政策対話)」と「官民人的交流」の促進を図るための、「官民連携 型:政策プラットフォーム」です。 ○設立:1999年4月 ○代表:東京大学大学院教授 伊藤元重 =================================== 【参加申込(11/28:2015年・経済予測)】 (送信先:takoh@r3.dion.ne.jp) ご氏名: ご所属: ご役職: E-mail: ===================================== (会場受付にて名刺を1枚ご用意下さい) ------------------------------------- 【政策分析ネットワーク事務局】 ○〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院経済学研究科 伊藤元重研究室気付 ○http://www.policy-net.jp/ ------------------------------------- ============================================================
■◆ ESD-Jから【速報】ESDに関するユネスコ世界会議 ◆■
11/4~11/13にかけて、岡山―愛知・名古屋で開催された“ESDユネスコ世 界会議”は、多くの方にご参加いただき無事終了しました。 開催の速報について、ESD-Jのホームページにアップしましたのでお知らせ します。 http://www.esd-j.org/j/topics/topics.php?itemid=3453&catid=173 詳しい記録などがまとまりましたら、また改めてお知らせいたします。 -------- ◆ESD-Jのメールニュースの記事からご紹介しました。合わせて、この間の 国際会議の成果文書を一気に添付してお送りします。
=========================================================== ◆◆ 岡山のESD事例を市長アピール 世界会議分科会、高校生も発表 ◆◆ 名古屋市で開かれている「ESD(持続可能な開発のための教育)に関す るユネスコ世界会議」で、地域社会でのESD推進策をテーマにした分科会 が11日開かれ、大森雅夫岡山市長が公民館を拠点にESDを進めてきた同 市の取り組みをアピールした。出席者からは地域に根差した取り組みとして 評価する意見が聞かれた。分科会には国内外の研究者、市民団体の代表ら約 80人が参加。大森市長は同市が2005年に世界で初めてESDの地域推 進拠点に認定されたことを紹介し「今では200を超える市民、大学、行政 などの団体が活動に参加している」と述べた。公民館を中心とした活動の中 で、河川の環境調査や地域の祭りを復活させるといった取り組みが展開され ていることも説明。「公民館は誰もが学ぶことができる場。地域での学習の 重要性を認識してほしい」と強調した。大森市長の後にマイクを握った国立 教育政策研究所の笹井宏益・生涯学習政策研究部長は、同市の公民館が環境 保全や安全な食の確保などに貢献していると指摘し「地域に根差した公民館 での活動の積み重ねが地球規模の課題解決につながる」と述べた。 http://is.gd/Samx9R 2014/11/11【山陽新聞】 --------------------------------------------------------- ◆◆ 社説 ユネスコ会議 悪い大人をまねないで ◆◆ 子どもたちへ。今日は皆さんのために書きました。皆さんの未来を語る国 際会議が十日、名古屋で始まります。大人たちが地球を壊し続けた過去を振 り返り、より良い未来を築くための会議です。ESD。近ごろはやりの三文 字英語。AKBならばともかく、わからない、と言われても、仕方ありませ ん。「持続可能な開発のための教育」という日本語に直してみても、よけい に難しくなりそうです。そもそも、「持続可能」とは、「持続可能な開発」 とは一体、何でしょう。簡単に言えば、地球の環境、生態系を壊さないよう にしようということです。損するのはもっぱら人類ですから。たとえば森を きりすぎない。ウナギを食べすぎないということです。 http://is.gd/n1ax4r 2014/11/07【中日新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 持続社会へ「あいち・なごや宣言」 ユネスコ世界会議 ◆◆ 名古屋市で開かれた「持続可能な開発のための教育」(ESD)に関する ユネスコ世界会議の全体会合は12日、2015年以降の開発政策にESD を採り入れる緊急行動を呼びかける「あいち・なごや宣言」を全会一致で採 択し、閉幕した。宣言には国、企業、NGO、メディアなど全ての関係者が、 公平で持続可能な経済や社会の実現に向け、貧困撲滅や不平等の縮小、環境 保護などに取り組む担い手づくりを進める方針が盛り込まれた。宣言は、ユ ネスコが昨秋採択した15年以降のESD行動指針「グローバル・アクショ ン・プログラム」(GAP)を踏まえたもの。この日の閉幕会合で、ユネス コは、80カ国がGAPに基づく活動方針を策定したと公表。うちケニアや ヨルダン、コスタリカなど5カ国の代表が、教員養成や若者の支援、地域と の連携などの事例を報告した。ESDを学んできた日本の小中学生の代表も 登壇した。戦争をなくし、あらゆる人に教育の機会を与えるよう大人たちに 呼びかけ、大きな拍手を浴びた。 http://is.gd/H5JXoi 2014/11/13【朝日新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 高校生ら地球規模の課題議論 岡山でユネスコスクール世界大会 ◆◆ ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議の一つ で、高校生が意見交換する「ユネスコスクール世界大会」が6日、岡山市内 のホテルで本格的に始まった。日本を含む32カ国の高校生ら約200人が 出席し、環境破壊や経済格差といった地球規模の課題に対して若者が取り組 むべき活動を発表し合った。4人一組の高校生40チームが発表。一宮、矢 掛、和気閑谷、林野高の生徒による岡山チームは、8月に広島市で土砂災害 が発生した際、SNS(会員制交流サイト)を通じて集まった人たちがボラ ンティア活動に携わったことを説明。「人のつながりは世界を変える大きな 力になり得る。SNSを駆使する私たちがつながることが必要だ」と訴えた。 http://is.gd/kp8416 2014/11/06【山陽新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 江戸時代の歌舞伎衣装や幕 阿智・清内路公民館で展示 ◆◆ 阿智村清内路の清内路公民館で7日まで、江戸時代から伝わる歌舞伎の衣 装や幕などが展示されている。かつて飯田下伊那地方の各地で歌舞伎が盛ん だったが、江戸時代の衣装が残るのは清内路と大鹿村のみという。清内路で は長い間上演されておらず、同公民館が地域の歴史を伝えていこうと企画し た。 http://is.gd/2W7GoN 2014/11/05【信濃毎日新聞】 -------------------------------------------------------- ◆◆ カフェ形式で演奏満喫 邑南町布施公民館 ◆◆ 管弦楽団の演奏をカフェ形式で聴く「みんなの音楽会」がこのほど、島根 県邑南町布施の布施公民館であった。訪れた住民らはサロンのような雰囲気 の中、心地よいメロディーに酔いしれた。8日に開く同公民館開設50周年 記念行事のプレイベントとして、地元有志でつくる若宝会(松崎努会長)と 粋宝会(漆谷孝之会長)が企画した。 http://is.gd/AFznTN 2014/11/06【山陰中央新報】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 楽しいXマス思い馳せ 浜田公民館で折り紙使い飾り作り ◆◆ 手軽にできるクリスマス飾りを作る催しが17日、島根県浜田市殿町の浜 田公民館であった。幼児を連れた母親から孫を持つ世代まで幅広い層の女性 たちが参加。楽しく交流しながら、折り紙を使ったサンタクロースやリース などの飾り作りに挑戦した。クリスマスなどの季節のイベントに加え、行事 当日までの準備期間の楽しみ方を提案しようと、同公民館が企画。0~5歳 児の子どもを連れた母親12人と、同公民館でサークル活動などを行う地元 の50~60代の女性10人が参加した。 http://is.gd/89ud7i 2014/11/19【山陰中央新報】 -------------------------------------------------------- ◆◆ 羽咋市公民館研究集会・市民憲章助成金贈呈式 ◆◆ 公民館研究集会と市民憲章助成金贈呈式を同時開催します。 ◇日時 平成26年11月29日(土) 午後1時30分~ (開場:1時) ◇会場 コスモアイル羽咋 ロトンダ(小ホール) 地域の生涯学習や公民館活動に貢献された方へ感謝状を贈呈し、市内公民 館による日頃の実践活動について発表を行います。また、後半には 金沢大 学地域連携推進センター特任教授 宇野文夫 氏による記念講演会も予定され ています。 http://is.gd/gt1fhH 【石川県羽昨市ホームページ】 =========================================================== □□編集後記□□ ◆今号に岡山でのステークホルダー会議とあいち名古屋でのESD世界会議の 成果文書を全部掲載しました。基本的には日本語の文書を中心に掲載しま した。グローバルRCE会議、ユネスコスクール世界大会、そしてユネスコ ESDユース・コンファレンスの2会議です。ユネスコスクール世界大会は 高校生フォーラムと教員フォーラム、さらにユネスコスクール全国大会が 開かれましたが、高校生フォーラムとユネスコスクール全国大会で成果文 書が採択されているので、両方を添付しました。参考にしていただけると 幸いです。 ◆新聞記事では「大森雅夫岡山市長が公民館を拠点にESDを進めてきた同 市の取り組みをアピールした。出席者からは地域に根差した取り組みとし て評価する意見が聞かれた」との記載がありました。この間、地元新聞は 徹底してこの世界会議を取材してくていて、その度に公民館を拠点にESD を進めてきたという表現が出てきます。これだけアピールすれば、市の職 員の中では公民館は単なる集会所でも趣味の学習だけやっているわけでは ないことが認識されたのではないかと思います。もちろん市民の中にも一 定程度その認識が広がったと期待したいところ。それも今回の世界会議開 催の効果であってほしいところです。 ◆これらの成果を受けて来年度以降のESD推進の事業をどう展開していくか に関わる27年度予算の要求時期が来ています。すでに予算要求書は提出済 みですが、その説明書を作ってもらっています。もちろん公民館サイドで もESD推進のための事業費を要求していると聞いていますが、世界会議の 準備時期と異なり、もうお祭りは済んだんでしょという財政担当の感覚を 乗り越えて、市民的にも説得力のある事業計画を示すことが求められてい ます。もうひと頑張りしなくてはいけません。